とはいえ、昇進のメドが立たず、給料が上がる見込みもないのに、我慢し続けるのは難しい。人間、将来の見通しが立てば根性がなくても多少は耐えられる。戦後日本の繁栄を支えた年功序列と終身雇用という2大システムの最大の魅力は、まじめに働いていればそれなりの未来が保証されるという「見通し」が立った点にある。
ある民間調査会社の試算では、人材派遣市場は現在4兆円。総務省の労働力調査では、非正規雇用者は労働人口の3分の1。雇用の流動化と多様化はすさまじい勢いで進んでいるが、肝心要の政治が追いつけていない。
参院選では格差や雇用の問題にも焦点が当たったが、与野党問わず「非正規雇用は悪、正規雇用は善」という前提に立った政策を掲げていた。年功序列と終身雇用の2大システムが機能しているのならまだしも、非正規雇用を正規雇用にすることで格差や雇用の問題が簡単に解決するとは思えない。「雇用を守れ! 」と主張する革新政党の支持が一向に拡大しないのは当然としても…。
給料明細
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